授業では
デザインも大事だが、それ以上に見るべき情報があるか。
生徒に問われています。 中身がなかったら、レイアウトがあってもしょうがない。
確かに、取材先のパンフレットやwebサイトの情報を参考に記事を書くことはできます。
しかし、生徒たちのメモをみると取材に行ったからわかる建物の特徴や飾ってある書について、説明をうけた内容がしっかりと書きこまれています。
これが反映されていないことはもったいない。
ある班は、幕末の志士の旧宅へ行っていました。 志士についての説明の部分。
年表を書いています。 ばっちり書けています。 よく研究してます。
でもメモには、志士が子どもの頃に書いた習字についても調べています。
私 「この手習いの横に赤い文字が書いてあるの見た?」
生徒「見ました。小さい頃にこんな字を書くなんて上手ですよね。」
私 「そうだよね。城下でも評判だったらしいよ。朱書きも先生のお褒めの言葉だよ。」
生徒「なんて書いてあるんですか?」
私 「□□。△△って意味だよ。」
確かにこんなことは、一般的に知られてなくて、コンテンツに盛り込む内容とは、思いもしないかもしれません。
でも、現場に行ってわかった新しい発見を、自信を持って発表してほしいと思いました。 そこで、私にできることは、生徒が調べたことをアウトプットできるようにその知識を深めるお手伝いをすることではないかと考え、班を回って話をしました。
松陰先生がどんな言葉を残したか、天狗のお面のエピソードは。
ただ・・・ 自分が知ってることが役に立てばと、より多く生徒に伝えようと思うと、時間がないからと早口で伝えていました。
生徒は混乱したかもしれません。
生徒が何の記事を書こうとしているのか。 それを見定めて、ピンポイントで必要なアドバイスを行う。
限られた時間で求められていることは、たくさんの情報ではなくて、生徒が一つでも理解を深められるアドバイスなんですよね。 とても難しいことだなぁと思いました。
レイアウトを考え構築するだけではなく、記事も充実させる。 大変な作業に挑戦しています。
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